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【保存版】これから縮毛矯正する方必見!縮毛矯正の仕組みを化学的に徹底解説 

頑固なクセやうねりでもまっすぐの髪の毛になれる縮毛矯正ですが、どのようにして髪の毛をまっすぐにしているか仕組みを詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、縮毛矯正の仕組みを化学的に解説します。

縮毛矯正ってどんな仕組みになっている?

縮毛矯正の仕組みの前に、まずはクセがでているときの髪の毛内部の状態についてみていきましょう。

髪の毛のクセが生まれる原因は2つある

髪の毛はケラチンというタンパク質が主成分となっています。そしてケラチンは、ハシゴのように結びつくことで、髪の毛にコシやハリを生み出しています。
この結びつきをシスチン結合と呼び、シスチン結合がずれて結合することによってクセ毛を生み出しています。
縮毛矯正はこのシスチン結合を一度切り、再結合することでずれを直しているので、髪の毛をまっすぐにすることができるのです。

他にも、髪の毛内部の成分が偏ることでうねりが発生している場合もあります。
髪の毛内部のほとんどを占めるコルテックスというタンパク質繊維は水となじむ柔らかいものと、水に強く硬いものの2種類で構成されています。
このコルテックスのバランスが悪くなってしまうと、うねりやちぢれ毛を発生させるということです。コルテックスは、栄養状態の悪化やホルモンバランスの乱れなどにより、バランスが悪くなってしまうといわれています。

化学的に詳しく解説!縮毛矯正の仕組みを調べてみた

では、ここからは縮毛矯正の仕組みを化学的にみていきましょう。
縮毛矯正には大まかに1剤を塗布する、アイロンで熱を加える、2剤を塗布するという3つの工程があります。

シスチン結合を切るための1剤を塗布する

まずはクセの原因となっているシスチン結合を切断します。
最近ではダメージを軽減した酸性の縮毛矯正など、様々な種類の薬剤がありますが1剤は主にアルカリ剤と還元剤で作られていることが多いです。

この1剤を髪の毛に塗布した後、クセの状態に合わせて放置することでシスチン結合を切ります。
クセが強い場合には長めに時間を置くなどの工夫が必要です。この作業は短すぎるとシスチン結合がしっかりと切断できず、長すぎると弱酸性である髪の毛へのダメージが大きくなってしまいます。
適切な放置時間を見極められるかどうかは、美容師の技術力によるところが大きいです。

アイロンで熱を加えることでまっすぐの髪の毛を作る

適切な放置時間の後、1剤を洗い流します。
その後軽く乾かし、160度から180度にした高熱のアイロンでずれていたシスチン結合をぴったりと合わせ、まっすぐな髪の毛にしていきます。

1剤も弱酸性の髪の毛にアルカリ性の薬剤を塗布するため負担がかかる作業ですが、このアイロンで熱を加える際に引っ張ったり押さえたりすることも、髪の毛へのダメージとなってしまいます。
ただ、この熱を加える作業は髪の毛をまっすぐにする上で欠かすことのできない作業なので、どうしてもダメージが気になる方は縮毛矯正後にサロントリートメントをお願いするなど、いつも以上にしっかりヘアケアをしてくださいね。

2剤を塗布しシスチン結合を再結合させる

この2剤は髪の毛を酸化させる効果があり、塗布することでシスチン結合が再結合します。

アイロンの熱でまっすぐに整えた髪の毛に2剤塗布し、一定の時間を置くことでシスチン結合の再びつなぎあわせストレートヘアを定着させます。
その後、2剤を洗い流せば縮毛矯正は完了です。

縮毛矯正とカットをする場合、髪の毛の長さにもよりますが、施術にかかる時間は大体2~3時間です。

ダメージが少ないといわれる酸性縮毛矯正とは?

アルカリ性の薬剤を使用する施術と比べて、髪の毛へのダメージが少ないとされているのが酸性縮毛矯正です。美容室によっては酸性ストレートというメニューで紹介しています。
仕上がりは縮毛矯正ほどまっすぐにすることはできませんが自然なストレートになり、ツヤが出るというのも特徴です。

ブリーチをしている方やすでにハイダメージの髪の毛の方は、通常の縮毛矯正よりもダメージを抑えることができる酸性縮毛矯正がおすすめです。
自分の髪の毛にどのような縮毛矯正が合うのかは、担当の美容師に聞いてみましょう。

縮毛矯正に向く髪質や縮毛矯正で改善できる髪の悩みは?

縮毛矯正の仕組みを理解したところで、どのような髪質の方に向いている施術なのかをみていきましょう。

頑固なクセやうねりに悩んでいる方は縮毛矯正がおすすめ

縮毛矯正の最大のメリットは、どんなクセやうねりでもまっすぐにできるというところです。
ヘアアイロンでもまっすぐにならない方やストレートパーマでもクセが出てしまうという方は縮毛矯正がおすすめです。
また、縮毛矯正は湿気や水でクセが出てしまうこともないのでどんなときでもストレートヘアをキープすることができます。
ヘアアレンジをあまりせず、ストレートヘアを楽しみたい方や、毎日ヘアアイロンで髪の毛をまっすぐにしているという方は、縮毛矯正をすることで身支度の時短にもつながるでしょう。

ただ、縮毛矯正は高度な技術を必要とする施術のため、美容師選びが大切になります。
縮毛矯正に特化した美容師など、信頼できる人にお願いすることで、失敗を防ぎ、理想のストレートヘアになれます。

ダメージが気になる方や髪の毛の広がりを抑えたい方は髪質改善がおすすめ

それほどのクセはなく、髪の毛の広がりやパサつきなどを抑えたいという方には縮毛矯正ではなく髪質改善がおすすめです。
髪質改善は、髪質を整えてゆがみを落ち着かせる効果のある施術です。多くの種類があり、熱を使わないものや施術を重ねるごとに髪の毛がきれいになるものもあります。

髪質改善はクセを伸ばす効果はあまり強くないので、髪の毛をまっすぐにすることよりもツヤや手触りを重視する方にぴったり
また、髪の毛へのダメージがないのでカラーと組み合わせて施術することができるのも嬉しいポイントです。その日の気分によって、ヘアアイロンを使った巻き髪を楽しむこともできます。

部分的に縮毛矯正をかけたり組み合わせることもできる

縮毛矯正は全体にかけなければならないというものではないので、顔周りだけや根元から中間にかけてだけなど部分的にかけることも可能です。
また、薬剤についても、髪質に合うよう組み合わせることも可能です。

ダメージはなるべく抑えたいけど、髪の毛のクセはしっかり伸ばしたいなど、希望がある方は美容師に伝えてくださいね。